あらすじ
市役所の市民課で働く主人公は、ある日、窓口に現れた男性に違和感を覚える。
その男性は、数か月前に「死亡」として住民票を削除したはずの人物だった。
市民課には、職員だけが知る内規が存在する。
死亡として住民票を削除した者が来庁した場合、速やかに指定の応接室へ通すこと。
理由は知らされず、ただ守ることだけが求められている。
主人公は内規に従い男性を応接室へ案内するが、
業務の癖から、引っ越し先などの何気ない会話を交わしてしまう。
その対応を先輩職員に報告したことで、
「速やかに」という言葉の、本当の意味を知ることになる。