あらすじ
一生を布団の中で過ごすと決めた。
どれほど正しくあろうと努力しても、私の心は他人に届かなかった。
緊張すればするほど周囲を凍りつかせる魔力と、石のように強張る表情。
それが心なき悪女という烙印を私に刻んだ。
二度目の人生では、嫌われるためにありのままの醜態をさらすことにした。
寝間着のまま王族を拒絶し、昼まで泥のように眠り、食べたいものを食べる。
だが、私が自堕落を貫くたびに、なぜか周囲の崇拝は深まっていく。
特に私の冷気を熱量として愛する北方の野獣は、誰よりも深く私を追い詰める。
氷の結界を愛の残り香と呼ぶ男の胸の中で、私はいつまで嘘の女王を演じ続けられるのだろうか。
静かな眠りを求めたはずの道は、どこへ繋がっているのか。