あらすじ

現金のやり取りが消えていく。 店にとっては正しくて、客にとっても便利で、たぶん世界にとっても良い流れだ。 それでも、レジ係の神谷壮太にとって釣り銭は「仕事」以上のものだった。 硬貨の重さ、指先の確信、最短で最小の正解――そこだけは嘘がなく、世界に触れている実感があった。 だが、キャッシュレス化は静かにその場所を奪っていく。 “役に立つ”ことが価値を決めるなら、消えていく技術に意味はあるのか。 百円玉の重さをめぐる、小さくて切実な一日。 日常の端っこで、確かに何かが変わる短編です。

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カクヨム
カクヨム2026/01/28
  • 現在の作品ひゃくえん