あらすじ
王太子の婚約者として尽くしてきた令嬢エレノアは、ある日突然婚約破棄を言い渡される。
愛想がないことを理由に突きつけられた婚約破棄。
傍らに新しい愛人を抱える王太子に呆れながらも、エレノアは静かに、それでいて力強く宣言する。
「王妃の座を降りましたので、この瞬間を持ちまして、王国財政及び、周辺諸国や主要商会との仲介、各領地への融資調整と税制改革案などの政への関与を終了いたします」
「「「え」」」
国から飛び出た先で出会ったのは、国政に人生を捧げる覚悟を持つ若き公王ヴォルフラム。
婚約破棄に会い、傷心の身であるエレノアに、『誰にも恋をしないこと』を条件にした縁談をヴォルフラムが提案した。
国のためだけに結ばれる、感情を持ち込まない政略結婚。
恋愛を禁じ、誓約書まで交わした二人は、理想的な王と王妃として国を繁栄へ導いていく。
一方、エレノアを切り捨てた王国は衰退の一途を辿り――。