あらすじ
公爵令嬢レティシアは学園で“悪役令嬢”として断罪され、婚約破棄のうえ北辺の修道院へ追放されることになる。
だが彼女は知っていた。これは前世で読んだ乙女ゲームの筋書きで、追放の夜に「事故」を装った暗殺が起きることを。真実を語れば王宮の闇に触れ、さらに多くの命が消える――だからレティシアは、悪役の仮面を被ったまま身を引く。
断罪の帰り道、彼女を救ったのは攻略対象でも王太子でもない、寡黙で冷徹な近衛騎士エドガー。
「あなたに生きていてもらわないと困る」
そう告げて彼はレティシアを連れ去り、追放先とは別の場所へ匿う。
悪役として終わるはずだった令嬢の運命は、王宮の陰謀と“彼だけが知る真相”によって、甘く危険な方向へと書き換えられていく。