あらすじ
剣と魔法が全てを支配し、騎士の誉れと魔導の深淵が尊ばれる世界、アステリア。
平民の少女として転生したアリシアは、ある凄惨な事件をきっかけに、自らの魂に刻まれた「禁忌の知識」を覚醒させる。それは、魔法理論を根底から覆す物理破壊の権化――「現代兵器」を召喚する能力だった。
詠唱も予備動作もなく、数百メートル先から肉体を爆ぜさせる鉄の塊。
盾を貫き、鎧を無力化し、高位魔導師の障壁を紙屑のように引き裂く「銃」という名の異物。
騎士道という名の幻想を、圧倒的な質量の暴力が蹂躙していく。
しかし、引き金を引く指は常に震えていた。
指先一つで失われる命の重み、火薬の臭いと共に刻まれる罪業。
これは、神に抗う武器を手にした少女が、血に塗れた泥濘を歩み、世界の理を撃ち抜くまでの記録である。