あらすじ
「……おい、あんた。この世界が『真っ当』だなんて、本気で信じてるわけじゃねえよな?」
あの日、空に真っ黒な亀裂が走り、赤ん坊の産声が響いた瞬間、世界のメッキは剥がれ落ちた。 夜が来れば理性の糸はぷつりと切れ、腹の底に溜まったドロドロの「本音」が溢れ出す。奪いたい、壊したい、狂いたい……そんな剥き出しの飢餓感こそが、俺たちが隠し持っていた真実だ。
だが、太陽が昇れば世界は「オーロラ」という名の嘘で塗り潰され、誰もが昨夜の獣じみた自分を忘れて、聖人君子の面をして笑い合う。
…ハッ……反吐が出る。 そんな嘘っぱちの理想郷から吐き捨てられ、ゴミ溜めに積みあげられたのが”俺たち”って言いてぇのか?
これは、祝福されなかった悪魔のガキが、泥を啜り、闇を飼い慣らし、この歪んだ理そのものを逆行していく物語だ。
救済なんて上等なもんじゃねえ。
自分の存在を全否定するこの世界を、その根っこから斬り伏せるための、呪われた旅路だ。
さあ、あんたも「いい人」のフリをするのはもう止めな。 暗闇の中で目を凝らし、耳を澄ませてみろ。 世界の裏側で脈動する、剥き出しの「本音」の鼓動が聞こえてくるはずだ。
綺麗な夢なんてのは、もうおしまいだ。 これからは、俺たち「間違い」とされた者たちの時間だ。