あらすじ
貧民街でその日暮らしをする少年レンの願いは、ただ一つ。「平穏に生きたい」。
しかし、ある日拾ったカビたパンをかじろうとした瞬間、彼の平穏は崩壊した。
目の前に現れたのは、現代知識とネットスラングを操るマイナー女神(自称)。
彼女はレンを「推し」に認定し、勝手に契約を迫ってくる。
「きちゃぁぁぁ! その死んだ目! 栄養失調! 解釈一致すぎて尊い!」
「病院行け」
さらに悪いことに、世界の管理システムである「運営(メジャー神)」は、バグである女神を排除するため、レンごと消し飛ばそうと理不尽な「高難易度化(デバフ)」を仕掛けてくる。
逃げ場のないレンに、女神は笑って告げた。
「大丈夫! スパチャ(奇跡)で強化してあげる! その代わり、身体の操作権はちょっとだけもらうね!」
強制発動する「痛々しい決めポーズ」。
空中に浮かぶ「キモい弾幕コメント」。
そして、本人の意思とは裏腹に、世界を救ってしまう圧倒的な火力。
これは、運営に嫌がらせされ、厄介女神に社会的死を強いられながらも、
持ち前のプレイスキルと根性で生き延びようとする男の、
不本意極まりない英雄譚である。
「頼むから、俺を『光の勇者』と呼ぶのはやめてくれ。あとダブルピースさせるな」