あらすじ

遠い未来の地球。 国家エウラは、冷戦状態にある諸国と不安定な均衡を保っていた。 その中心にいる王女フィーナ・アービトラは、 特別な才能も、戦闘能力も持たない。 本ばかり読んで何もしない姫だと、 周囲からは半ば呆れられている存在だった。 彼女が頼れるのは、 裁定を示すだけで決断しないAI《アル》と、 「裁くが、罰しない」を信条とする王家の思想だけ。 やがて国境で起きた小さな事件をきっかけに、 フィーナは選択を迫られる。 戦わずに均衡を保つのか。 それとも、世界を止めるほどの力を使うのか。 合理性、正しさ、最適解―― それらが必ずしも人を救わないとき、 彼女は“決断する責任”だけを引き受ける。 これは、 戦争に勝つ物語ではない。 選んだあとに残るものと向き合い、 世界の憎しみを終わらせようとする王女の、 静かな長編SFである。

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小説を読もう2026/01/27
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