あらすじ

潰えた「嘉永」の夢  1853年。浦賀に現れた黒船が、静眠を貪っていた日本に開国を迫った。  この時、史実では「対話」を選んだ日本だが、この世界は違った。  列強諸国の圧倒的な軍事力を知らぬまま、日本は果敢にも「サムライの魂」を掲げ、一丸となって攘夷を決行。アメリカ合衆国との全面戦争に突入したのだ。    近代兵器を揃えたアメリカの猛攻により、日本軍はまたたく間に壊滅的な打撃を受けた。しかし、それでも彼らは戦い続けた。誇り高き抵抗はやがて泥沼の消耗戦と化し、日本国土は焦土と化していく。  だが、真の悲劇はその先にあった。  戦火で疲弊しきった火事場を狙い、北方から「ロシア帝国」が牙を剥いたのである。    抵抗しすぎたゆえに自衛の力さえ失った国は、瞬く間に二大巨頭に切り裂かれた。そして、「日本」という名は地図から消え去った。  時は流れ、20XX年。  主を失った島国は今、どう変貌を遂げたのか。  そして、この歪んだ歴史の果てに、世界はどのような「今」を迎えているのか。  ――失われたはずの「ジパング」を巡る、孤独な戦いが幕を開ける。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
カクヨム
カクヨム2026/01/26
  • 現在の作品ロスト・ジパング1853