あらすじ

「魔王を倒したら、君はどうするのさ」 勇者の振るう聖剣は、存在し、振るうたびにこの世の摩擦を一手に引き受ける。 その絶望的な熱を指先ひとつで受け止め、地面へ逃がすのがレベル未定義の僕の役目だ。 最強の勇者は、僕がいなければ炭化する。 ステータス未定義の僕は、彼がいなくても構わない。 これは、世界のバグ――魔王を物理現象として解体するまでの散歩道。 「……捨てればいいのに。こんな、重い剣」 「捨てないよ。そうしたら、お前はどこかへ行ってしまうだろう?」 切り札は、使い捨ての「ひのきの棒」に刻んだ一発限りの強制排熱術式。 世界の終わりを目前にして、「その先の散歩」を願ってしまった二人の、歪で切実な共依存。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
カクヨム
カクヨム2026/01/26
  • 現在の作品魔導経済圏と偏愛の排熱