あらすじ
俺は、追放される側を選んだ。
その結果、どの世界でも数日で弾かれる存在になった。
追放されるたび脳内に響くアナウンス。
「おめでとうございます! 追放ポイント獲得です!」
ポイントで引ける《追放カード》は、
逃走・誤認・遅延——
すべて追放を前提にした能力だった。
この理不尽な仕組みの正体は、
神々が人間の追放を配信し、賭ける娯楽。
俺は“見世物”として消費されていた。
やがて俺は、
使うほどに世界の管理構造を壊していく、
取り返しのつかない代償を払うカードを引き当てる。
それでも選ぶ。
神が観客でいられるこのシステムそのものを——
俺の居場所と、飯と寝床を奪う世界ごと、追放する。