あらすじ
※ご注意
本作には、善悪の判断、集団心理、日常が徐々に崩れていく描写など、
精神的に負荷を感じる可能性のある表現が含まれます。
過激な暴力描写や露骨な表現はありませんが、
登場人物の心情や選択によって、不安や違和感を覚える場面があります。
読書中にしんどさを感じた場合は、無理をせず、
いつでも読むのを中断してください。
それでも「考える物語」に興味のある方に、
静かに読んでいただけたら幸いです。
~~~~~~あらすじ~~~~~~
「それは、正しい裁きだったのか――」
何気ない日常の中で、善と悪を選ぶ動画アプリ《JorD(ジョード)》が流行していた。
音楽を聴きながらレジに並ぶ人、子どもを顧みない親、些細な違和感を切り取った動画に、
視聴者は“良い”か“悪い”かを投票する。
高校生の晴真(はるま)は、親友の夜月(よる)と幼馴染の真昼(まひる)と共に、
変わらない毎日を過ごしていた。
正しさは選ばれるべきで、悪は裁かれるべきだと、疑いもせずに。
しかし《JorD》に触れたことをきっかけに、
善悪の境界は、静かに、確実に日常を侵食していく。
――判断する側だったはずの“自分”が、
いつの間にか裁かれる側になるその日まで。
これは、正義を信じた少年が壊れていく物語。