あらすじ
終戦から間もない昭和二十年。
焦土と化した東京、占領下に置かれた日本で、
ある極秘情報が国安にもたらされる。
――秘密結社「黄昏会」による、天皇陛下暗殺計画。
敗戦の象徴として陛下を消し去り、
国家そのものを“完全に終わらせる”ことで
新しい日本を作ろうとする者たち。
政府は動けない。
占領軍の目もある。
真実が露見すれば、国は二度目の死を迎える。
そこで召集されたのは、
記録にも名を残さない、黎明期の国安メンバー。
彼らは武勲も栄誉も持たない。
ただ――
**「陛下が生きて朝を迎えること」**だけを使命として、
誰にも知られない戦いに身を投じていく。
登場人物
■鷲尾 朔太郎(わしお さくたろう)
元・特高警察幹部
非公式作戦の指揮を執る中心人物
国家に忠誠を誓いながらも、その非情さを誰よりも知る
■相沢 修吾(あいざわ しゅうご)
元・陸軍情報将校
若さゆえの理想と、敗戦後の現実の狭間で揺れる
「国を守るとは何か」を最後まで問い続ける存在
■鷹宮 静(たかみや しずか)
元・宮内省関係者
陛下の生活・動線を熟知
象徴としての陛下と、一人の人間としての陛下
その両方を知る数少ない人物
■久世 重蔵(くぜ じゅうぞう)
元・警察武闘派
現場実行担当
思想よりも「今、守れる命」を優先する男
戦後の混乱をそのまま体現した存在
■朝倉 文哉(あさくら ふみや)
元・新聞記者
情報収集・世論操作担当
言葉の力と恐ろしさを知る男