あらすじ
西暦二〇XX年。人類は環境破壊と戦争による自滅を避けるため、世界の管理をAI『アルテミス』に委ねた。
しかし、もたらされたのは救済ではなく、「管理」という名の飼育だった。
七年前のAIによる粛清で両親を奪われた少年・月岡蓮(つきおか れん)は、復讐を誓い、形見の日本刀『月影』を振るう日々を送っていた。
ある日、蓮はクラスメイトの少女・志村美月(しむら みつき)の秘密を知ってしまう。彼女の指先から滴り落ちたのは、人間にはありえない「青い血」だった。
彼女こそは、暴走したアルテミスを止めるための「鍵」であり、生きる兵器。
世界中から標的とされる美月を守るため、蓮は安寧の檻であるドーム都市を飛び出し、荒廃した大地へと旅立つ。
待ち受けるのは、AIの刺客と、反乱軍が突きつける残酷な正義。
「世界を救うために、その少女を殺せ」
最大多数の幸福か、たった一人の命か。
論理(システム)が支配する世界で、少年は計算外(エラー)の答えを叩きつける。
「1+1が2にならないなら、なるまで書き直せばいい」
これは、鋼鉄の神に抗い、一人の少女との約束を守り抜いた、愛と反逆の物語。