あらすじ

紹介文(カクヨム用あらすじ) 【余光暦214年。太陽が死にかけ、灰の降る世界。】 外縁第九殖界の最果て、通称「アッシュ・ステーション」。 そこでは今、奇妙な病が広がっていた。 貴重な水を飲んだ者が、熟しすぎた果実のような甘い香りと共に、幸福な眠りへと沈んでいく――。 聖王庁から派遣されたのは、楠 詩音(くすのき しおん)。 人ならざる「蒼白さ」を湛えた美貌ゆえに、**【青貌のエクソシスト】**と呼ばれる神職。 彼は、自らの内に流れる呪われた吸血鬼の血を、一珠ごとに聖印が刻まれたロザリオチェーンで縛り上げ、静かに祈る。 だが、眠れる人々の喉が、詩音の知らない声を紡いだ。 「……Sion(シオン)」 それは、五年前の惨劇で封じたはずの異母兄――最高序列の吸血鬼、ルシアン・ド・ヴァルモンの、愛撫にも似た招きだった。 乾いた砂の上に落ちる、黒く歪な執着。 失われた相棒(オクト)の遺物を胸に、詩音は再び「甘い深淵」へと足を踏み入れる。

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カクヨム
カクヨム2026/01/26
  • 現在の作品粉塵の街の祈り :【青貌のエクソシスト】―余光の祓い士シリーズ―