あらすじ
制作会社の中堅ディレクター・紬(つむぎ)(30代前半)は、大型案件の責任者に抜擢される。
同じチームの同僚・蓮(れん)は無口で実務に強く、炎上の火種を黙って潰し続ける“盾”のような男。修羅場の夜を越えるたび、紬は蓮に惹かれていく――けれど部署には「社内恋愛禁止」の不文律があり、噂が立てば担当降板。例外はない。
やがて上層部が成果の横取りを狙い、二人の関係を口実に紬を降板させようと動き出す。
守りたいのは恋か、仕事か。沈黙を選ぶほど追い詰められた紬に、蓮は公の場で初めて声を上げる。
仕事の現場のリアル、触れそうで触れない距離、そして最後に“名前を呼べる関係”へ。
恋愛禁止の不文律に、仕事も恋も奪われない――大人の切なさと救いの物語。
【登場人物】
・紬(つむぎ):中堅ディレクター。責任感が強く感情を後回しにしがち。
・蓮(れん):無口で実務最強の同僚。言葉は少ないが行動で守る。