あらすじ
「君のような地味で取り柄のない女を娶るつもりはない」——華やかな舞踏会で、王太子エドワードから婚約破棄を告げられたリリアーヌ。五年間、愛されないと知りながら尽くし続けた日々。けれど彼女は泣き縋ることなく、凛と一礼して会場を去った。その瞬間、深紅の瞳が彼女を捉える。『氷帝』と恐れられる隣国の皇帝アレクシス。「あれほど美しい瞳を、私は見たことがない」——冷徹な支配者が、初めて心を動かした相手。それは『地味な令嬢』と蔑まれた彼女だった。さらにリリアーヌの前に現れたのは、伝説の存在である最後のユニコーン。聖獣は彼女だけを主と認め、その運命は大きく動き出す。没落寸前の実家、病弱な父、そして自分を捨てた王太子の後悔——すべてを置き去りにして、リリアーヌは本当の自分を取り戻していく。今さら戻ってきても、もう遅い。だって私はもう——あなたの婚約者じゃないのだから。これは『取り柄のない女』が真実の愛と幸せを掴むまでの、爽快シンデレラストーリー。