あらすじ

とある山陽地方の山奥に位置する、地図から抹消された禁忌の地「蛇骨ヶ原」。その最奥部には、円状の要塞に鉄壁の守護を固められた「幼帝館」なる館が鎮座するという。そこではまだあどけない幼児が皇帝として君臨し、民を睥睨するとされていた。その異様な空間の根底には、戦時下の狂気が生んだ凄惨極まる「二十四の人身御供」伝承が渦巻いている。 オカルトライターである「私」こと二本松怪異は、大学時代の先輩である「坊城さん」からネタを仕入れつつ、ホラー専門誌『因果と怪異』に寄稿を開始する。その地を調査し、書き綴る者は必ず「呪い」によって不審死を遂げるという噂が絶えなかったが、皮肉にも記事は大きな反響を呼び、編集長から現地への潜入取材を命じられることとなったのだ。 7月某日。岡山駅で坊城さんと合流した私は、忌まわしき伝承の地、蛇骨ヶ原の「幼帝館」へと出発する。一歩、また一歩と禁忌の中枢へ近づく私たちを待ち受けていたのは、理性や論理を嘲笑う、凄惨な惨劇の幕開けであった…… 「願わくは、これを語りて平地人を戦慄せしめよ」。偉大なる先人が予言した通り、この血塗られた記録を読み終えた時、あなたもまたこの場所の支配者が仕掛ける「呪い」の共犯者となるだろう。

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カクヨム
カクヨム2026/01/26
  • 現在の作品幼帝館で起きた惨劇について