あらすじ
かつて”人間””が滅び、獣の耳を持つ”獣人”だけが生き残った世界。
山々と崖に囲まれ、外界から隔絶された名もなき集落は、静かで閉鎖的な日々を送っていた。
外の世界は危険であり、過去の文明は忌むべき遺物として語られるのみ。
その均衡が、ある日突然崩れる。
集落に現れたのは、自らをカリオス魔法学院の生徒と名乗る一人の18歳の少女――マナン。
彼女は、本来なら存在し得ないはずの”人間”だった。
マナンと出会ったのは、集落の外れに一人で暮らす13歳のビースターの少年・カオル。
外の世界を知らず、疑問を抱くことすら許されなかった彼の日常は、
少女との邂逅によって静かに、しかし確実に変わり始める。
滅びた文明の記憶、世界樹とマナの真実、そして、マナン自身の秘密……
二人の出会いはやがて、閉ざされた集落だけでなく、
世界そのものの行く末を運命づけるものとなっていく