あらすじ
【その魔導(じゅもん)、現代日本の事務(ことだま)に勝てるのか?】
圧倒的な武力で異世界を灰にした魔王ヴォルガドス。 満を持して現代日本に降り立った彼を待ち受けていたのは、勇者の聖剣ではなく……**「一通の届出書類」**だった。
「陛下、地上の理(システム)を舐めてはいけません。彼らは**『予定通り』**という最強の言霊で、我々の進軍を予算案に組み込んでいるのです!」
魔王が放つ数千の**『呪文』は、官邸補佐官・九条が放つ『銃刀法』や『航空法』という名の不可視の言霊**によって、次々と事務的に無効化(受理拒否)されていく。
「おのれ人間め……。**『オダイジニ』という一言で我らの戦意を削ぎ、『予算が死ぬ』**という叫びで世界の物理法則を書き換えるというのか!」
魔力を封じられ、ピザ屋でバイトを始めた魔王は、やがて悟る。 この国を統べる真の魔導書は、グリモワールではなく**「六法全書」**であることを。
一方、有能すぎる部下たちは、地上のシステムを邪悪にハックし始めていた。 「領収書」という名の呪符で国家予算を吸い上げ、「住民票」を盾に西之島を独立国家に作り変える――。
これは、善良な市民を目指すピュアな魔王と、事務手続きだけで日本を飲み込もうとする魔人たちの、前代未聞の「ハック&事務」ファンタジー!
最強の侵略は、武力ではなく『受理』によって完遂される。