あらすじ

行動、移動、接触。 すべてが自己申告によって記録される社会で、 高校の記録委員会は、日々提出される膨大なログを処理している。 主人公は、その委員会で 「判断を下さない」役割を担っていた。 記録を否定しない。 だが、確定もしない。 問題があるかどうかを決める前に、 ただ「保留」という処理を行い続ける。 誰かが書きすぎ、 誰かが書くことをやめ、 それでも制度は回り続ける。 事件は起きない。 例外も、今は付かない。 それでも、保留された記録だけが静かに積み重なっていく。 これは、 何も起きなかった日々の中で、 判断されなかった事実が残り続ける物語。 前作『特に問題なし』の後、 同じ制度の内側で描かれる、 もうひとつの沈黙の記録。 ⸻

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小説を読もう2026/01/26
  • 現在の作品『保留された記録』