あらすじ
欲しい女は手に入らない。欲しい物は手に入らない。なぜ、生きるのか。
巨大産業文明が滅び去って十万年後。
竜が空を支配し、人間と竜人が細々と生き延びる世界で、ひとつの言葉が受け継がれていく。
アンヘルは、精神障害に苦しみながら竜狩りを生業とする戦士だった。
彼を支えていたのは、幼い頃に母から与えられた、ただ一つの言葉――
「あなたは大丈夫」。
弟子であるカイルは、その言葉を受け継ぎながら竜を狩り、やがて“否定される存在”となる。
英雄として讃えられ、そして切り捨てられた彼が遺したのも、同じ言葉だった。
――お前は大丈夫だ。
欲しい人は手に入らない。
欲しいものも手に入らない。
なぜ生きるのか。
生きる意味とは何か。
力でも、正義でも、勝利でもない。
滅びの後の世界をつないでいくのは、
「あなたは大丈夫」という、あまりにも小さく、しかし折れない言葉だけだ。
『ユナイテッドストーリー2』は、英雄の物語ではない。
壊れながらも歩み続けた者たちと、その言葉を受け取った者たちの物語である。
弱さを抱えたまま、それでも人であり続けようとする者たちの、静かな叙事詩。