あらすじ
雪って不思議な存在だって、僕はいつも思う。
小さい頃、雪の日は何より特別な日だった。
いつもの景色が真っ白に染まっていて、大はしゃぎで友達と雪合戦して、疲れたら雪だるまを飽きもせず作っていた。
それが大人になった今では、やれ帰宅難民になるだの、布団から出ることすら憂鬱になったりと、すっかり悪役扱いだ。
雪は天災。社会に悪影響を及ぼす悪しき者。
そんな悲しい大人達の考えに見事に染まった僕は、ぶつくさ文句を言いながら早く春よ来い、なんて思っていた。
そう。赤いシルクハットを被っていた、あの雪だるまに会うまでは…