あらすじ
高校写真部員・相原奏多は、カメラだけを友とする内向的な少年。
彼の写真が県のコンクールで優勝したことで、クラスの空気は一変する。
清楚系美人でクラスカースト最上位の西園寺玲奈は、奏多の才能に目をつけ、自らモデルを申し出る。
休日ごとの撮影。
しかし玲奈は、その写真を「作品」ではなく、自身のSNSでフォロワーを増やすための道具として消費していた。
やがて奏多は、玲奈に本命の彼氏――人気者の男子生徒・慎太郎がいることを知り、静かに関係を断つ。
才能を失った玲奈は、次第に一軍女子たちから距離を置かれ、
SNSの数字も、居場所も、驚くほど簡単に崩れていく。
孤独の中で彼女が向き合うのは、誰のせいでもない、自分自身の選択だった。
一方、奏多は「利用される側」から抜け出し、
誰にも迎合しない写真で、少しずつ自分の居場所を築いていく――。
これは、承認欲求と才能、
そして“人をどう扱ったか”が確実に返ってくる、
ほろ苦い青春の物語。