あらすじ
十二の島が時計のように環を成す世界《十二環界》。
海流によって自由に往来ができず、時計のように周回のみ可能な島々。
そんな島々の真ん中には天にも届く塔がそびえ立つ。
その塔の名は「天塔アルカブラ」
十二番目の島からのみ行けるその塔には「魔王」が存在するという。
ただそれを見たものはいない。
なぜなら十一番目の島までしか歴史上到達できていないからだ。
その始まりの島、黎明王国アウロラで“ゆるい教師”として働くリオには、
誰にも言えない二つの顔があった。
ひとつは——王国最強と噂される第四師団の“元師団長”。
そしてもうひとつは、誰にも知られていない本当の姿。
天塔アルカブラを統べていた“魔王”の転生体。
ある日、白銀の王アーサーが学園の式典に現れ、
自らを“選ばれし勇者”と名乗った。
民が熱狂する中、リオだけが見た。
その光は祝福ではなく“破壊”の色をしていたことを。
世界を滅ぼす勇者の誕生。
世界を救う魔王の覚醒。
歪んだ運命が動き出す。
教師として生徒を守るため。
元師団長として国を救うため。
魔王として塔へ還るため——
リオは十二の島を巡る旅に出る。