あらすじ

雪と鋼の国アイゼンガルド。その地下工房で、ニーナは一人、義肢を研ぐ。 彼女には、誰にも言えない秘密があった。 幼い頃、自分の不注意で地雷原に入り、自分を救った双子の兄姉に一生の欠損を負わせたこと。 ――軍司令官の兄、フリードリヒは、右腕を。 ――筆頭外交官の姉、フリーデリカは、左脚を。 罪悪感に苛まれるニーナは、明るく振る舞いながら、二人のために最高の義肢を作り、メンテナンスを続けることで償おうとしていた。 だが、成長した双子の愛は、ニーナの想像を遥かに超えて歪んでいく。 「この腕を触れていいのは、お前だけだ」 「私の脚を直せるのは、あなたしかいない。……だから、一生、私の側にいなさい?」 似た顔、似た声を持つ2大スパダリによる、逃げ場のない包囲網。 職人として二人の「切断端」に触れるたび、ニーナは贖罪と、恐怖に似た溺愛の狭間で揺れ動く。 これは、罪を背負った少女と、彼女を「壊してでも独占したい」兄姉による、極寒の地の愛憎劇。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
カクヨム
カクヨム2026/01/25
  • 現在の作品私を助けて腕と脚を失った双子の兄姉が、あまりに重すぎる「償い」を求めてくる。――右腕を直すたびに、左脚を撫でるたびに、二人の愛が逃がしてくれない。