あらすじ
転生先は絶世の美女だった。ただし、王国中から嫌われていて、断罪寸前だった件について
製薬研究者・アスミは、人生を懸けて完成させた論文を上司に盗まれ、抗議した翌日、事故として処理される形で命を落とした。
「神様、どこかの女神様。せめて次があるなら、平穏に暮らしたい」
そう願いながら死んだ彼女が目を覚ますと、そこは二つの月を戴く異世界。
彼女は“嫌われ令嬢”として断罪寸前だった伯爵令嬢、エルゼ・フィルミオーレの身体に宿っていた。
魔法至上主義のこの世界で「病は神の罰」とされ、栄養失調も感染症も、奇跡か祈りに縋るしかない。
しかもエルゼは、魔力感知しかできない“未覚醒者”として周囲から見下され、王子との政略婚約を嫌がった末に毒による自殺未遂を起こしてしまう。
栄養学・衛生学・薬草学をこの世界の“魔法”として再定義していく、嫌われ令嬢のリトライ。最悪な運命を逆転してみせる。