あらすじ
冒険者ギルドに勤める受付嬢ハンナは、馴染みの新米冒険者のリュカから「裏の依頼書を持っていくと、物々交換が始まり、やがて金貨が手に入る」という奇妙なウワサを耳にする。
それは、交換回数は一定せず、交換相手も場所も毎回違うというモノ。
ウワサ好きの冒険者にしてみれば、とても魅力的な話。しかし、同時にその取引構造はあまりに不自然だった。
興味を抱いたハンナは、リュカにウワサの真相探しを依頼する。
ところが、物々交換の過程で不可解な痕跡を見つけてしまう。それは、交換した品物がなにかの文様を描いていたのだ。さらに交換した紙きれには、町の地図と思われる断片が描かれていた。
一方、その頃――。
一方、王都自警団団長ラシェル=マルローは禁制品の裏取引を追っていた。
押さえた現場には異国の包材が多い。なのに国内のありふれた包材が少量だけ混じる――流通が動かないのが、かえって不気味だった。
やがて、禁制品取引の手がかりが人気のない裏通りにある知って向かうが、なぜかそこにはリュカがいた。
ハンナの差し金と知ったラシェルは、リュカとともに急ぎ冒険者ギルドのハンナの元に向かう。
ハンナの追う「噂」。
ラシェルの追う「禁制品取引」。
2つの物語が人気のない裏通りで交錯するとき、やがて1つの真実を解き明かす。
ハンナが推理を持って、解き明かす真実とは?
試製推理ミステリー短編『灰の路地に落ちた金貨は、万人の夢を呼ぶ。』開演――。
噂は終わらない。
灰の路地に金貨が落ちる限り――。