あらすじ
かつて王立研究所に、一人の優秀だが地味な女性研究者がいた。
身長175cm、彼氏いない歴=年齢。彼女が己の欲望と技術の全てを注ぎ込み、禁忌の実験の末に生み出したのは――人間と見分けがつかないほど完成された「理想のスライム」だった。
「あ、これバレたら私が消されるやつだ」
あまりの完成度に生命の危機を感じた彼女は、まだ1歳未満の“最高傑作”を連れて夜逃げを敢行する。
これは、世界を救うことも魔王を倒すこともない、地味な逃避行。
あるのは、のんびりとした野宿と、少しの魔法と、時々襲いくる「尊すぎて死ぬ」という発作だけ。
デカ女(偽母)とスライム(偽息子)。
青い髪の二人が織りなす、ゆるくてしんみりとした、終わりのない旅の話。