あらすじ
国防直轄調査室――通称「コクチョウ」に所属する凄腕諜報員。
コードネームは《ファントム》。
数々の極秘任務を成功させてきた彼は、ある日突然、組織に辞表を叩きつけた。
理由はただ一つ。
「普通の生活がしたい」
静かな部屋でコーヒーを淹れ、朝はランニング、昼は仕事、夜は穏やかに眠る。
そんな“当たり前の日常”を求めて、元諜報員・灰島は一般社会へと踏み出す。
――しかし。
仕事探しに行けば事件に遭遇し、
喫茶店に立ち寄れば厄介ごとに巻き込まれ、
気づけばトラブルは向こうからやって来る。
本人は目立たず平和に暮らしたいだけなのに、
培われた観察力、判断力、戦闘能力は、否応なく事態を解決してしまう。
これは、
「普通」を目指す元凄腕諜報員が、なぜか事件を解決し続けてしまう物語。
最も平和で、最も奇妙な“新たな日常”が、今始まる。