あらすじ
レベル999が上限とされる異世界。
最強と謳われる勇者でさえ、到達しているのはレベル380。
そんな世界で、
弓使いマルスはレベル16の“役立たず”として
パーティー「白夜の羅針盤」から追放される。
彼の持つスキルは《耐性上昇》。
毒や炎へのダメージを軽減するだけの、
地味で評価されない能力。
孤独の中で冒険者として再出発したマルスは、
ある日、自身のスキルが“変質”していることに気づく。
――《否定耐性》。
存在を消す攻撃、
概念を壊す力、
神の裁き、
果ては世界消去すらも。
あらゆる“攻撃そのもの”を拒絶する、
前代未聞の異常防御。
攻撃しない。
支配しない。
ただ、歩き、否定する。
世界の崩壊に抗う者となった少年は、
かつて自分を捨てた勇者たちすら、
背中で導く存在へと変わっていく。
これは、
剣を振らない英雄の物語。
王にも神にも従わない、
“拒絶する者”の伝説。