あらすじ

私の部屋には他人の〈手〉がいる。 絵を描けなくなってしまった売れない画家。絶望する画家を慰めてくれたのは他人の〈左手〉だった。 手首から先だけで動き、感情を表す〈手〉。何処からきたのか。何故画家の部屋にいるのか。この〈手〉のあるじは誰なのか。素性も知れぬままに〈手〉との共同生活が始まる―― 「表現っていうと、内側から外側にたいしてのものだと思いがちでしょ。でも私は違うの。外側から得るもの――刺激、感動、快不快を、内側に取りこんでから、砕いて、混ぜて、ろ過して、外側に吐きだす。それが表現だと思う。生理的な循環なの。良くも悪くも」 奇妙な手と同棲する現代幻想。

連載情報

ウェブ小説

配信言語
カクヨム
カクヨム2026/01/24
  • 現在の作品他人の〈手〉でしかさわれない