あらすじ
「お前の『添削』なんてスキル、銅貨一枚の価値もない。分かったらさっさと消えろ!」
S級パーティーの記録係(ログ・キーパー)として、地味な書類仕事に従事してきたブランシュ。ある日、リーダーのカシウス王子から「無能」と蔑まれ、パーティー追放を言い渡される。
だが、彼は知らなかった。彼らが築き上げてきた輝かしい戦績のすべてが、ブランシュの持つ毒紫(ヴァイオレット・カース)のインクによる「世界の添削」で捏造(ねつぞう)されたものだったことを。
「――きちんと、正しい現実に書き換えさせていただきますわ」
これは、潔癖な淑女が不気味なペンを手に、嘘まみれの英雄譚を無慈悲に「修正」していく物語。