あらすじ
剣士として王国騎士団に入ることを夢見る少年、テイル・カトレア。
日々鍛錬に励む彼は、十七歳の誕生日に授かる一生に一度の儀式――《天啓》を迎える。
本来、天啓によって与えられるのは、その者の適性に応じた才能。
剣、魔法、技能……どれも未来を左右する重要な力だ。
しかしテイルが授かったのは、遥か昔から勇者や英雄を支えてきた伝説級スキル――
**《聖女》**だった。
それは本来、“選ばれた女性のみ”が得られる支援系最高位スキル。
数百年もの間、顕現した記録すらないはずの力である。
男であるテイルが聖女となった事実は、王国に混乱をもたらす。
異端として疑われ、監視の名のもとに彼は実力派の女剣士たち――
後に“剣姫”と呼ばれる少女たちと共に旅に出ることになる。
回復、強化、祝福、そして奇跡。
テイルの支援は常識外れの力を発揮し、剣姫たちは次々と覚醒していく。
だが、旅を重ねるにつれ明らかになるのは、
聖女スキルが「なぜ男に宿ったのか」という世界の根幹に関わる真実。
これは――
剣を振れない聖女(男)が、最強の剣姫たちと共に歴史を塗り替える物語。