あらすじ

1492年コロンブスは微々たる富と災厄を欧州へ持ち帰って来た。結局のところ西の果ては不毛で野蛮な大陸という話は独り歩きし、しばらくの間は新大陸の探検は行われることはなかった。それよりも、持ち帰って来た災厄が欧州で猛威を振るうこととなり、戦乱の時代が加速していく。時は流れ1799年、蒸気船と連発銃を持った白人たちは繁栄を求め、各国がこぞって新大陸へと上陸し東海岸へと入植を開始した。沿岸沿いの先住部族たちは内陸部へ追いやられていくが、前線がアパラチアへ近付いていくと戦線は膠着する。欧州の植民者がそこで目にしたのは、馬に跨りながらフリントロック式の銃を放つ複数の部族連合軍だった。欧州でも新大陸でも、似たような血みどろの戦いを忌避した植民者たちは早急に和睦を行い、内陸部への植民を諦めるに至った。1900年、欧州ではほぼすべての国家が参戦せざるを得ない戦争が些細な事から始まり、暗黒時代へと突入していく。空を埋める飛行船、その周囲を蠅のように飛ぶ航空機。鉛と毒ガスで耕された不毛の大地、瓦礫と化した町並み。貴族と利権、理不尽な上官。そんな全てを捨てる覚悟をした1人のテストパイロットがいた。彼は1機の試作機を盗み出し、空高く舞い上がり空の彼方へ消えて行った。時は流れ、1927年。合衆国の存在しない北米大陸。アパラチアの険しい嶺を越え、分断された部族と植民地を繋ぐ一機の単葉機があった。

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カクヨム2026/01/24
  • 現在の作品スカイ・フロンティア――空の運び屋の物語――