あらすじ

十歳の誕生日の夜、隔離病棟は真っ赤な炎に包まれた。 病床で健気に生き、世界中から愛される「天使」の姉・白羽。 その影で、姉の吐瀉物を片付け、彼女を「商品」に仕立て上げるためだけに存在する妹・黒羽。 燃え上がる四畳半の牢獄で、白羽は出口を探して泣き叫び、黒羽はかつてない幸福に酔いしれる。 大人も、フォロワーも、母親もいない。 この炎がすべてを焼き尽くせば、お姉ちゃんを愛する人は、世界で私だけになる。 「ねえ、おねえちゃん。うれしいね。――ハッピーバースデー」 これは、救済か。あるいは、最も残酷な独占か。 焼け跡から見つかった「一つの塊」と、妹が遺した「最後の手紙」が、世界が愛した偶像を木端微塵に粉砕する。

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小説を読もう2026/02/17
  • 現在の作品『燃える病室の双子。姉は出口を探し、妹は「今日が最高の誕生日だね」と歌った』