あらすじ
不安、不快、はてには怒り。―――友人にもたらした〈お客さまノート〉の書き込み。
内容は私たちと同大学の者を筆記者と示唆しており、得ていた手がかりは“ホシ”をひとりの女に絞らせた。―――あの子。
あれらの記述によって、どれほどの心理的疲弊を友人はこうむったか。
そして、彼女が最後に読むこととなった不穏なメッセージ―――“意を決する”とは、どういう意味か。
陰気な風情。それこそも「“ホシ” はあの子」との見当材料としていた私は、尋問の決意を固めた。
雨の道。するとあの子の口は、思ってもみなかった実情をこぼし……。
《もじあ~と》―――「喫茶室」の名がしっくりくるその店で綴られた、憧憬、嫉妬、末の凶行。
防ぐことのできない、それは運命の物語だったのか。