あらすじ
この物語は、アントニー・デ・メロという神学者が遺した『小鳥の歌』の中にある、「変わってはいけない」という寓話を原案として執筆しました。
子供の頃にこのエピソードに出会い、「直せ」ではなく「変わってはいけない」という言葉によって人が変わっていくという逆説的な美しさに、言いようのない感動を覚えた記憶があります。
現代を生きる私たちは、常に「より良く、より立派に」と、自分自身をアップデートし続けることを求められています。しかし、自分を否定し、無理に「正解」へ近づこうとすればするほど、心は摩耗し、動けなくなってしまうことがあります。
もし、今何かに苦しんでいたり、自分を変えられないことに絶望している方がいたら、この物語の中のサトシの言葉が、少しでも届くことを願っています。
「変わってはいけない。君のままでいなさい」
そう自分を許せた瞬間にだけ、開く扉があるのだと信じています。