あらすじ
県内屈指の進学校・白鷺高校。
教室の隅で眠り続ける少女、神宮寺アオイ。
ナルコレプシーを患う彼女は、常に目を閉じている。
だがその実、彼女は誰よりも覚醒している。
チョークの粉の匂い。
廊下の靴音の重さ。
微妙な室温の変化。
沈黙の長さ。
まぶたの裏で、世界を解析していた。
小さな盗難事件、いじめ、不審火——
動かぬ身体で真相を暴いていく“安楽椅子探偵”。
しかし、唯一の理解者であった親友・一ノ瀬凛が失踪する。
警察は自殺と判断。
学園は口を閉ざす。
その瞬間、アオイは初めて目を開く。
——これは、眠り続けた少女が世界と戦う物語。