あらすじ
「ミナト、君の編集は古臭いんだよね。これからはショウ君がスマホでやるから、もう来なくていいよ」
三年間、幼馴染のララを「奇跡の美少女」としてプロデュースし、フォロワー100万人にまで押し上げたエンジニアの水瀬ミナト。
だがララは、顔だけの自称プロデューサー・ショウに心変わりし、ミナトを「映えない地味な男」と罵ってクビにする。
しかし、彼女は致命的な勘違いをしていた。
彼女の透き通るような白い肌も、鈴を転がすような清らかな声も、すべてはミナトが開発した独自AI『女神のヴェール』によるリアルタイム補正だったのだ。
「ありのままで勝負する」と豪語して始まったララの生配信。
補正を失った画面に映し出されたのは、汚部屋の真ん中ですっぴんで男を罵倒する「誰このおばさん」な姿だった……。
一方、すべてを失ったミナトのもとに、元モデルの美女・藤堂アオイから共同開発の誘いが届く。
「あなたの技術は、世界を変える力があります」
彼女に導かれ、ミナトは技術者としても、一人の男としても、本当の評価を得るために歩み始める。
世界的VTuber事務所の顧問就任、新アプリ『Dressia』の爆発的ヒット。
地味だと言われた男が髪を切り、最高のパートナーと成り上がる傍ら、自業自得で没落した元幼馴染が泣きついてくるが――。
「今さら戻ってきてなんて、まさか忘れてませんよね? 僕をクビにしたのは、あなたですよ」
これは、便利屋として扱われた天才エンジニアが、自分を信じてくれる最高のヒロインと共に、世界を塗り替える物語。