あらすじ
ヒロインを全肯定した王太子は、断罪の場で“破棄する側”になるはずだった。
――書類が出てくるまでは。
公爵令嬢アーデルハイトは泣かない。叫ばない。
代わりに、契約書と記録と証拠を提出した。
善意で守られたヒロイン。
優しさで判断を放棄した王太子。
その結果、確定したのは「ざまぁ」ではなく「有責」だった。
断罪は祭りではなく事故処理へ。
王家は配置を変え、公爵領は仕組みで立て直され、
誰も罰せられないまま、任せられなくなっていく。
正しさは叫ばれなかった。
ただ、記録として残った。
――いつも通り、安易なざまぁはありません。