あらすじ
王族は自由な恋愛ができない。
それはこの世界では当たり前の事だったが、この国、エイスブルムの王女エデルは恋というものに憧れていた。
そして学園生活が始まる十五の歳になったエデルは従者のヴェルに宣言する。
「決めました! 私はこの学園生活の中で物語みたいな恋をしてみます! ...いいでしょ? ヴェル?」
突然の宣言を受けたヴェルは困惑と焦燥感といった表情を浮かべながらしばらく考え込んでいたが、意を決した様子で返す。
「お任せ下さい殿下。僭越ながら私も協力させて頂きたいと思います。」
しかしこの二人。実は重大な秘密があった。
王女であるエデルは、公共の場では丁寧な言葉遣いと物静かな性格として知られており、従者のヴェルは完璧に仕事をこなしており周りからも頼りにされていた。
だが実の所、エデルはヴェルの前だけでは口調が崩れて甘えん坊になる。ヴェルはそんなエデルに対して好意を抱いており、また人見知りな性格であった。
これはそんな二人の恋の物語。