あらすじ

席替えで隣になったギャル——桐島ひなたは、俺の心の声が聞こえるらしい。 「いなくなっても、ってどういう意味」 声に出してもいない言葉に返事をされた瞬間、松本蓮司の「誰にも聞こえない安全な場所」が崩壊した。 ひなたは言う。全員の心の声が聞こえる。ずっとそうだ、と。でも人の本音は残酷だ。だから彼女は人間関係を壊してきた。 蓮司も知っている。本音は凶器になる、と。だから全部、心の声の中に閉じ込めてきた。 嘘がつけない。ごまかせない。好意も劣等感も、逃げたい気持ちも、全部筒抜けの毎日が始まる。 「あんたの声は、聞こえても嫌じゃない」 その一言の重さを、蓮司はまだ知らない。 心の声を超えて、言葉で向き合う。ちょっと変な二人の、不完全な青春。

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カクヨム
カクヨム2026/02/16
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