あらすじ
三十手前のサラリーマン・ユウは、資格マニアだった。
簿記、情報処理、語学検定――履歴書の資格欄だけは埋まっていた。
だが父親には「資格なんざ飾りだ」と否定され続け、認められることはなかった。
気づけば異世界に転生していた。
十六歳の平民として。
この世界では、資格がそのままスキルになる。
試験に合格すれば、魔法も、剣術も、薬学も使えるようになる。
だが平民の俺には、受験料の銀貨五枚すら払えない。
前世の記憶と共に覚醒した固有スキル《資格狂い》。
試験構造を解析し、最適な学習経路を導き出す能力。
「なら、教えればいい」
違法な地下教室を開く。
貧しい子どもたちに試験対策を教え、少額の授業料を集める。監視官に追われ、裏市場に手を染め、それでも俺は前に進む。努力が報われる世界を、この手で作る。
資格で人生を変える、成り上がりファンタジー開幕。