あらすじ
大草香皇子と慎ましくも幸せな日々を送っていた中磯皇女。しかし、その幸福はたった一つの嘘によって血に染まる。
夫を冤罪で処刑した安康天皇は、未亡人となった彼女の気高さに狂おしく執着し、強引に后へと召し上げた。
「仇の后」として生きる絶望の日々。
しかし、孤独を抱えた天皇の剥き出しの愛に触れ、中磯の心は予期せぬ揺らぎを見せ始める。
一方で、真実を知らぬまま天皇を父と慕い育つ息子・眉輪王。
歪んだ愛と憎しみの果てに、親子が辿り着く衝撃の結末とは。
神話の時代を舞台に描かれる、最も美しく残酷な愛執の物語。