あらすじ
この国では、
面白いことを言える人間が偉い。
法律で決まったわけじゃない。
選挙で選ばれたわけでもない。
ただ、そういう空気になってしまっただけだ。
ニュースは最後に一言ボケが求められ、
会議では「結論」より「オチ」が重視される。
そして、その極致として生まれたのが
――天神大喜利学園。
この学校では、授業もテストも行事も、すべて大喜利で評価される。
生徒には常に“笑格”という数値が表示され、
空気を読めば上がり、正論を言えば下がる。
安定は停滞。
不満はチャンス。
ウケなければ、伸びない。
そんな狂った世界に放り込まれたのが、
朝起きたら常識だけがズレていた中学一年生
――大野城ハジメ。
彼はボケられない。
空気も読めない。
ただ一つだけ、
おかしいことを、おかしいと言ってしまう。
これは、
笑いが支配する世界で
“普通”を守ろうとする少年の、
大喜利学園日常コメディ。
正論は減点。
ツッコミは加点。
――ここでは、普通に生きるのが、一番むずかしい