あらすじ
人間は死んで然るべき存在───
その理が絶対のものとして支配する世界では、寿命の延長や蘇生の研究は「禁忌」とされ、発覚した者は感情を持たぬ〈処刑者〉によって消去される。
かつて死を拒む研究を行いながら、仲間を密告することでただ一人生き延びた男、ユン・ソク。
罪を抱えたまま放浪を続けていた彼は、家族を取り戻すため同じ禁忌に手を伸ばす少年ジンと出会う。
二人は朽ちた研究施設に身を潜め、「死を一度だけ拒絶する装置」の完成を目指す。
それは救いであると同時に、確実な処刑を呼び寄せる行為でもあった。
やがて研究は完成に至り、世界の理そのものである処刑者が再び姿を現す。
罪から始まり、罪へと至る選択の果てに───
最後に残る光は、何を照らすのか。