あらすじ
自分の声が、嫌いだった。
高くもないし、上手くもない。
才能? そんなのあるわけない。
それでも、駅前で見た路上ライブが全部を変えた。
「自分の声で、誰かの足を止めたい」
その衝動だけでギターを購入。
勢いのまま軽音部に入部した俺を待っていたのは――
実力主義という名の残酷な仕分け制度。
上手い奴は上手い奴と。
下手な奴は下手な奴と。
そして俺は、無口すぎるドラマーと、今日ベースを始めた初心者と組まされる。
――部内最底辺スリーピース、爆誕。
周囲の期待値ゼロ。
文化祭ライブの出演枠も最下位。
オリジナル曲なんて無謀だと笑われる。
それでも俺たちは、諦めなかった。
下手でもいい。
ダサくてもいい。
三人で鳴らす音だけは、本物だから。
これは――
最底辺から始まった三人が、
自分たちの音で“足を止めさせる”までの物語。
伸びしろしかない、逆転青春バンドストーリー開幕!