あらすじ
この世界では、
生まれることは許可制。
生きることは配額制。
そして死は、ランダムだ。
十六歳の少年・白石明は、
自分の存在が制度に記録されていないことを知る。
――彼は「存在しない命」だった。
一方、完璧な日常を生きていた少女・天城琉璃は、
その幸福がすべて作られた幻だと目覚める。
彼女は“鍵”として育てられていた。
百年かけて地球を馴化してきた殖民者。
秩序を守る安寧署。
そして、共鳴する二つの命。
管理された世界で、
「自分として生きる」ことは罪なのか。
――門が開く。
収穫が始まる。